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2009年11月17日
『ヤンキー文化論序説 』
『ケータイ小説的。』で興味を持ったので。草食系とか森ガールとかもう今更って感じジャン?
ある意味装飾系な「ヤンキーバロック」に触れてみようぜ!
ヤンキーは「年齢で卒業する」(OBという概念がある)「地元との縁が強い」(祭りとか異常にまじめに参加する)というのは田舎ものなら「あぁ確かに…」ってうなずくものがあります。
(私の実家はなぜだがそういう地縁みたいなのを非常に嫌う気質であり、周囲の家がみんな中日新聞なのに朝日新聞を取ってたりします。別に朝日好きなわけじゃないけど「地方新聞なんか読めるか」って雰囲気だった。我が実家ながらその異常な選民思想はどうかと思う)
社会学に限らず高学歴者なんて大体「反ヤンキー精神」で地元から逸脱してきた人ばっかりなので、オタク論は出てもヤンキー論はなかなか出てこない。でも日本人の半分には「ヤンキー的なものを求める気質」というのがあって(ナンシー関談。正確にはちょっと違う言い方だが)だから古くは矢沢栄吉、最近で言うと浜崎あゆみやケータイ小説、あるいは小悪魔agehaとかを買ってしまう多数の人間がいる、という話のいろいろを集めた本です。
『ケータイ小説的。』に比べると多数の人が多角的に(アートとか、文学とか、芸能とか、地域社会とか)書いてるので楽しめます。
アキバ時代に同僚にイタ車乗りがいたのですが、彼は全然「ヤンキーっぽさ」はありませんでした。
(ごく普通だけどちょっと積極的なオタク、って程度)
「デコ車(暴走族仕様)とイタ車は全然違う。」ということも本書で解説されています。
基本両方「目立つため」なのですが、デコ車は他者の視線を意識し、「このあたりじゃ俺が一番だぜぇ」的なニラミをきかせるものですが、イタ車は「同好の士」とほのぼのと「俺の嫁」を愛であう程度で、実際のところ「他者をけん制する」みたいな機能は全然ありません。そして年齢で卒業とかしません。
まあ最近は「旧車会」みたいな40overのヤンキー系もいますが、正確にはあれは「ヤンキー」ではないのです。
そういう80年代から2000年代への「若者文化の変遷」について思いをはせるにはぜひ。
ミタカ「あなたの暇つぶしってほんとゲームか読書しかないのね…」
飲酒も好きだよ?
当たり前だけど私は血中ヤンキー濃度はかなり低いです…(上下関係とか、通過儀礼とか、社会的役割とかは避けまくって生きてます)
あと同僚とか友達とかもみんなヤンキー濃度はかなり低い。デザイナーとかプログラマーで「ヤンキー気質」みたいな人少ないし…あえて言うなら前職Tさんくらいか…(昔はクルマとか好きだったらしい。興味ないので総スルー。)
そんなわけで前職で「男性向け漫画のコンテンツ」を担当したときに「トライバル模様」をなじみのデザイナーに頼んだら、「どうみても風呂敷みたい」と大不評!!うぅ…
ヤンキーデザインってタトゥとかトライバル(部族)パターンみたいなの好きだよなぁと思ってたんですが、いわゆるヤンキーが「地元志向」なのでそれは自然なことなんでしょう。
ケータイ小説も、「高校を出たら東京の大学に進学するぞ。」的な志向はあまりない。ものすごく狭い地域の中でアタシとカレが出会っていろいろあってアタシは強く生きていく!っていう感じで完結してます。
私の高校時代ときたらひたすら「都会に行ってオタライフを充実したい。こんな陸の孤島で死んでたまるか」という鬱屈の歴史でしかない。
でも反ヤンキー気質のオタクちゃんに生まれたからといって、日本人なら「ヤンキーバロック」の精神が皆無って事はまずない…と思うんですよ。でなきゃagehaとか浜崎あゆみとかあんなに売れないって!
(私は両方興味ないけど、BOØWYとかは割りと好きだ。「ベヨネッタ」も熟女ボンテージSMという過剰装飾なところはヤンキー美術に通じるものがあると思う)
「わかんない!だせぇ!かっこ悪い!論じる意味なし!」とこれまでの知的エリート層からは無視されていたヤンキー美術をみんなもっと鑑賞しようぜ!芸術の秋だし。
投稿者 chikage : 2009年11月17日 10:44
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